皆さま、ご無沙汰しております。
前回ブログからあっという間に一か月の月日が流れていました💦
春、新年度は何かとせわしく、イベント・行事なども多いため、ここ2カ月例会もお休みしています。今月は出席しますので例会報告を書けると思います。さて今日は雑記。
桜
皆さんのお写真でたっぷりと楽しませてもらいました。花はもちろんなんですが、樹皮にくっついている苔や地衣類を見るのも好きです。桜は下の方、真ん中、上部では違う種類の地衣類が生息しています。
東京はもうすっかり葉桜。今年はしばらく寒い日が続いたため開花(ソメイヨシノ)が遅れました。3月30日ではまだ全然咲いておらず、我が家のツツジのほうが咲き出したので不思議な気分でした。それでも4月2日には急にやる気を出したのか
三分~四分咲きといったところ。ここ谷中霊園は昔は穴場スポットで、近所の住民か、保育園の園児が先生に引率されてお散歩、といったのんびりした所だったんですが、ここ数年外国人観光客が増え、日暮里駅からまっすぐここ目指してやってくるようです。上野公園の喧騒や宴会騒ぎを避けているのかな。ともあれここは墓地だから静かで嬉しい。
そして4月14日はもう散り始めていました。(谷中霊園)
こちらは
池の向こうにレンタルボートが見えます。ボートを漕いで、桜とスカイツリーを眺めるのもいいですね。
私は上野へは徒歩か自転車です。この日は朝早く起きて自転車で。6時の公園、のんびりベンチに腰掛けます。行き交うのはジョギングする人と犬の散歩の人だけ。とっても静かな朝です。
帰路の途中にある根津神社にも寄ってみました。つつじまつりで有名な神社ですが、大変混雑します。早い時間なのに外国人観光客も来ていました。それもそのはず。昼は列に並び、さらにロープで誘導される道をぞろぞろと進むのだから、ちっとも楽しめないですもんね。
混雑と言えば、近所の六義園も「しだれ桜」フィーバーがすさまじく、特に夜桜見物は長い列ができます。煉瓦塀をぐるりと囲むほど。
ピークを過ぎた4月4日に行きました。何十年も見てきた桜です。というのも以前すぐそばに住んでいましたので。
そんなわけで桜からツツジやフジの季節へ。
ずぼらな葉挿し
石の下にも三年、じゃなくて三カ月。なんの話かというとベゴニアの葉挿し。一度試してみたかったやり方です。普段は土や水苔に挿していますが。
左:レッド・パール (Red Pearl) 右:オセロ(Othello)
タッパーに土を入れ、葉っぱを乗せて重しとなる石を置くだけ。あとは蓋をぴっちり閉めて2~3カ月。すると新しい葉が出てくる。
実は葉脈を数カ所傷つけてあるので、そこからも出てくるはずなんですが、おそらく葉っぱが土にぴったりついていなかったと思われます。左は明らかに重しが足りない。右は二カ所から出ているのでよしとします。現在は小さな鉢に植え替えています。
マンサク賛歌
はてなの皆さんが書いているマンサクの記事と写真、楽しんで拝見しています。今日は三つのブログを紹介しましょう。
その前に、全然関係ないように思えるマンサクとベゴニアには共通点がひとつあります。それは葉の形が左右非対称というところ。マンサクには「カタソゲ(片削げ)という俗名がある」そうです。マンサク
そして私がマンサクを知ったきっかけもお話しておきます。ある時ベルギー人がメールをくれ、
今日はカルムタウト樹木園に行って、春を告げる花、マンサクを見てきた。学名はHamamelis japonicaだからあなたのことを思い出し、写真も撮ったから送るね。マンサク祭りも始まったよ。
添付の写真が数枚、赤や黄色の花のマンサクが寂しい冬景色に花を添えていました。変わった形の花だな、ハマメリスという言葉の響きがきれい、マンサクよりいいな、匂いはどんなだろう…などと思ったものです。しかしその後もなかなか出会うきっかけのない樹木でした。
ところがベルギーの報道を見ると、マンサクの開花は毎年どのメディアも取り上げる話題で、こちらは今年1月6日のTVニュース
お待ちかねのマンサク祭りは、1月5日から2月29日だと言います。そんなにも長い期間?と思いますが、この樹木園は欧州随一のマンサクの収集を誇り、種類の違うマンサクが時期をずらしてリレーのように咲くのだとか。またこの広大な園内の三分の一の樹木・植物は日本が原産で、それもシーボルト由来とのことです。
ミス・マンサクを決めるコンテストもあり、これは人間ではなく各人が家の庭から持ってきたマンサクの一枝を品評するというもの。Hamamelisfeesten
カルムタウト樹木園 は1856年開設の植物園です。興味のある方はこちら→ Arboretum Kalmthout
さんぽびとさんの投稿
山歩きを楽しみ、美しい写真を見せてくださいます。今回は雪国植物園を散策。この植物園は、里山の自然をそのまま利用し、高山植物、外来植物、園芸植物を入れずに自然の植生を作り上げている自然植物園だそうです。一度行ってみたい。
青空に黄色いマンサクの花が映えます。黄色の花は錦糸卵みたい、と思うのは私だけじゃないでしょう。
森林インストラクターのしろしかさん
高倍率ズームで撮っているので、花のつきかたなどよくわかりますね。背景が黒い写真で見ると、黄色い花が花火のようにも見えます。
とにかくお写真がきれいで、うっとりします。
Paradisiaさん、なんと3種類も!
ハマメリス・インターメディア "エレナ"
ハマメリス・インターメディア "アーノルド・プロミス"
ハマメリス・インターメディア "ダイアン"
富山県中央植物園すばらしいところですね。
Paradisiaさんの記事で、エレナとダイアンの写真を見られ、感謝感激です。というのもマンサクへの興味を決定づけたのは、 荻巣 樹徳 氏の『幻の植物を追って』という著書であり、マンサクについてのくだりは今もよく覚えています。
荻巣氏は20代の頃(1970年代)、カルムタウト樹木園 で勉強したことがあります。園長はド・ベルダー氏、彼は英国王立園芸協会の副会長でもあった人です。やはり植物学者である夫人のエレナさんは、旧ユーゴスラビア出身で7か国語を話したとか。
ディアン(Diane)はド・ベルダー氏が作出した品種で、赤花系の中でも特に美しく香り高い。それにまな娘の名前をつけ、オレンジ系の花には妻のエレナ(Jelena)という名前をつけたそうです。
荻巣氏がヨーロッパ留学から帰るとき、ド・ベルダー氏はカルムタウト樹木園にあるマンサクの全種類を分けてくれたそうです。日本で「ディアン」を見かけるたびに、元気いっぱいに走り回っていた小さな女の子ディアンを思い出す、と語っています。
そうした方々のお陰で、こんにち私たちはいろいろな種類のマンサクが見られるわけですね。
ではまた次回お目にかかりましょう。