2024年5月の例会は18日1時半より♪

ベゴニアと猫 

皆さま、こんにちは~!

長らくHPをサボっていた管理人のボウです。今日は雑記という形で書いてみます。

ヘッダ写真が変わったのにお気づきでしょうか。タイガーキトゥン'Tiger Kitten'です。実は以前近所の方から小さな鉢を頂き、大切に育てていたんですが、病気みたいになって枯れてしまいました。葉の模様がとても気に入っていたのに。

このタイガーキトゥンは去年「なばなの里」で撮りました。『ベゴニア百科』(誠文堂新光社)によると、'Tiger Kitten'は、Woodriff氏が1973年に作出したものだそう。猫に関した名前が気になりますね。Woodriff氏は猫を飼っていたのかしら。ともあれ猫好きたちをニヤリとさせます。他にも猫関連の名前のベゴニア、ありましたら教えてくださいね。

そういえば、2月にOさんが書いてくれた「神代植物公園のバックヤードレポート」(→先月末の神代植物公園ボランティア )にもこのタイプのベゴニアが、しかも花盛りで写っていて、私としては大変嬉しく思いました。

ベゴニア ボウエレ ニグラマルガ、皆さん短く「ボウエレ」「ボウエレ系」などと呼んでいるようです。この「ボウエレ」というのはBower(バウアー。英米に多い姓)の女性形です。学名なので斜体boweraeで表記し、日本ではこれをラテン語の発音の規則で読み、カタカナ表記することになっているようです。「日本では」と書いたのは、海外のベゴニア育種家・愛好家のYouTube動画などを見ると、いつも英語の発音で普通に「バウアー」と言っているので。

さて私のハンドルネーム「ボウ」は実はボウエレから来ているんです。HPを始めるにあたり、さてハンドルネームは何にしよう? すると机の上に置いていた縫いぐるみに目がとまりました。「ああ、この子の名前にしよう!」

ボウエレ系の葉の編み込みセーターを着ている子、だから「ボウちゃん」と呼んでいます。セーターを編んだのは私です。一昨年はけっこう編みました。一度やりだすと止まらないんですよね。今は時間がないのでしばらくは無理でしょう。

 

2月の「猫の日」、何か猫について書こうと思いつつ、そびれてしましました。いや猫好きには毎日が「猫の日」ですから関係ないかも、ですね。

そこで私の好きな猫本3冊を紹介します。

イチ押しは『猫の客』(平出隆)です。表紙に「イギリスで20万部、フランスで10万部…」とあるように、海外でも大変高い評価を受けています。2009年出版の本ですが、私がこの本を知ったのは2015年ベルギーのアントワープで、書店のウィンドーにオランダ語訳が飾ってあるのを見たのです。恥ずかしながら「誰?ひらいでたかし?」。帰国したらすぐに読もうと思いました。

https://www.meulenhoff.nl/sites/default/files/covers/9789029091251.jpg

さらに驚いたことには、夏目漱石の『吾輩は猫である』のオランダ語訳もその横に並んでいるではありませんか!その猫本二冊は同時期、つまり2015年に発刊されたようです。

二冊目

『室生家には猫がゐて 愛猫白黒写真集』

書籍編集発行所「 龜鳴屋」

猫を溺愛していた室生犀星(むろうさいせい)の詩文と、猫ちゃんたちの良い写真がいっぱい!表紙の女の子は孫の洲々子さん。

三冊目はオランダ語の本で、おもしろくて何度も読み返したもの。

 

今日の雑記を閉める前に、夏目漱石が出たついでに最近の発見をひとつ。ベゴニアに興味を持つ前は、ちっとも気に留めなかったことです。

『門』を読み返していたら、主人公宗助の家の敷地に秋海棠が群生している様が描かれており、目の前にぱっと鮮やかに光景が広がりました。崖の上の大家さん宅に泥棒が入って、文庫を落とすくだりです。気になる方はチェックしてみてくださいね。

 

ではまた~